日記 7/11

月曜日。6:30くらいに起床。昨日ウトウトしてたF1を見直してから、岡本先生の「外交史」の授業へ。今日が最終日。岡本中国史を講義で聞けたのは良かった。

中国政治・外交はとにかく特殊性で我々の常識は通用しない。その中国の特殊性を歴史を通して知ることは現在の中国外交を見る上では不可欠だ、と言い切る岡本中国史。これからも岡本先生の本を読んだりして、深めていきたい。とても面白い講義だった。

寮に帰って昼食をとってから、大学図書館で行く。ゼミ用のレジュメをしあげないと。それからずっとレジュメ作成をして、途中まで終わった。

夕食を学食で食べてから、図書館にまた戻って、今度は新聞を読む。朝日の安倍氏殺人事件からの論説を見る。歴史の一日の社説なり紙面を作るのはどんな気持ちなんだろう。

BOXに行って、色々と動画を見ようとする。M君が来たので、おしゃべり。参政党の演説動画、primenewsの安倍追悼、選挙総括を見ながら、色々と語り合う。なかなか濃い話ができてよかった。深夜1時2時くらいまで話してしまった。

日記 7/10

いよいよ今日は参院選の投開票日

BOXで起きたのは、11時前。こんなに遅く起きたのは久しぶりだ。ちょっとお話してから、帰寮。風呂など入ってから、また進捗情報収集。

今日で展覧会が終わってしまう、MOMAKの鏑木清方展に行く。ちょっとした二日酔いだが、全然平気。最終日とあり、かなり人が多い。あんまり人多いので、そこまでじっくり見ずにさらっと回っていく。美人画画家の力量はさすが。とても魅力的だし、戦前戦後の画家とあり、主題も顔も現代的な美人画。妖艶さのようなものもあまり物語チックな表現もない、シンプルな美人画といった印象。それが画家も魅力なのだろうか。

コレクション展ではMONDO映画ポスターの展示。楽しい。

そして、写真コーナーにはユージーンスミス特集。写真家熱が高まっていたのでラッキーと感じる。やはりスゴイ写真が多くある。戦争写真、スペインの田舎町の葬式の写真。素晴らしい。写真集買うぞ。

MOMAKを出るともう4時過ぎ。早い。

BOXに行って早くF1の予選・スプリント予選を見たいと。BOXへ急行。

BOXの掃除をする。汚かったのがきれいになってスッキリ。

F1予選を見る。メルセデル2台ともスプリント予選に向けた予選Q3でクラッシュするなど波乱の予感。スプリントもフェルスタッペンが強さを見せて勝利。さあ決勝はどうなるか。

F1決勝の前に、参院選開票だ。どうなるのかわくわく。tverで民放をほとんどライブで見られるようになっていてありがたい。20時と共に議席予想。やはり自民強い。立憲かなりしょぼい。維新はまずまず。そして改憲勢力は2分の3を10議席くらい上回る。とりあえずよかった。改憲にむけた発議をきちんとやってもらわないと困るし、3文の2あげたからにはやれよ。

中国人留学生のタクさんがやってくる。選挙に興味あるということ。そういえば中国にちゃんとした選挙ないから、人生初の選挙だねと。中国の政治制度についての考えを色々聞いて、教えてもらって勉強になった。彼自身それほど関心はないみたいだが、共産党信者でもないので、ノンポリに近い中国人の意識を聞けるのは興味深い。結構盛り上がった。

I君も来て、選挙の話をしつつ、F1の時間。

結構読めない混戦の試合で暑かった。途中うとうとしてしまったが、久しぶりにフェラーリが強くなって優勝。いい試合だった。

日記 7/9

安倍晋三死去から一日。まだ情報があまり上がってないが、容疑者の供述で宗教がらみだとわかっていく。安倍氏と絡んでる宗教で、母親が宗教の献金等によって破産して家庭が崩壊。そして、容疑者真は分派した団体に入っているというような趣旨のことが分かってくる。

おやおや、これは統一教会か?そして調べていくと、分派したサンクチュアリ協会か?宗教がらみの家庭崩壊と、分派した宗教同士の争いが背景としてあるのかと推察。数カ月前くらいから追ってた「日刊ややカルト新聞」の記者の方が、色々と情報整理と統一教会についての話をtwitterで書かれていて、とてもありがたい。いままで統一教会と政治家との関係を取材されてきただけあって、一流の情報。統一教会サンクチュアリ教会についての記事などを調べて、色々掘ってみる。なかなか興味深い。

選挙最終日で昨日は演説を取りやめる党も多くあったが、今日はみんな解禁。四条河原町に繰り出して、演説のはしごをしに行く。四条に行く途中、三条河原町に、維新政党・新風の京都選挙区候補を発見、挨拶だけして通り過ぎる。

四条では、自民党の演説会。警備も厳しくなっている。林外相と西田昌司参議院議員の応援。西田は「弔い選挙じゃ」「財政法はGHQが日本の弱体化のために定めた」となかなかの陰謀論を炸裂。最終日なのと昨日の事件があったことで、なんとも力が入ってる印象。

四条のミュンヘンで休憩。ビールとソーセージ、シーフードマリネで休憩。最高の休日。次は、立憲民主党福山哲郎の演説。今回は維新の候補が出て、自民立憲維新のみつどもえで2議席を狙う厳しい選挙。大変だったろう。熱の入ったサポーターの方がまあまあ集結。

参政党の候補者もいたが、候補者も支持者もみんなマスクせず、親し気にオシャベリしてたので、こんな感じなのかと思う。

その後、マックで休憩。マックポテトのカリカリした部分で舌を切るという初めての経験をした。

最後は、維新。マイク締めに吉村と国民民主の前原も駆けつける。演説は確かにうまいな維新。しかし、内容は既成政党批判、改革だ、新自由主義的な政策を押し出しているわりに社会保障のことも語っててよく内容が分からない印象。でも徴集は多く、若い人・女性が多い。恐るべし維新人気。吉村人気。

土砂降りの中、帰る。これからボックスで宴会。

行ってみると結構人集まっていて、さらにそれからもポツポツ参加し、満杯状態。選挙の話、統一教会の話、映画の話等々。楽しかった。朝方5時くらいまで起きてたのは久しぶりだ。もう限界でノックアウト。

映画 『セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター』 7/8

ヴィムベンダース監督のセバスチャンサルガドについてのドキュメンタリー『セバスチャンサルガド 地球へのラブレター』

東京写真美術館でのメメントモリ展に行ったときに、セバスチャンサルガドの写真は衝撃的だった。映画でも彼の作品集を追って行って、写真もふんだんにあって、その美しさはすごかった。まず人間と景色の融合がスゴイ。「Wokers」の金鉱で一攫千金を目指す、無数の労働者のひしめき合い、

未開部族に入っていって、写真を撮る。飢餓の申告なアフリカのエチオピアに入っていて写真を撮る。ほとんど肉がなく骸骨のようになっている人の写真。

自然保護活動に目覚めたサルガドは、自然・絶景の写真を撮る。息をのむ美しさ。

写真撮影についていって、動物にばれないように体を転がしながら移動することろとかも印象的。

ドキュメンタリーとしては、素材も少ないしたいしたことなかったが、彼の写真家としての歩みを見られるのはうれしい。

 

日記 7/8

7月8日金曜日

 

目覚めて、携帯をいじりながらに選挙戦もあと2日なので、今日の演説情報を調べる。今日、安倍晋三が京都に午後来るということで、それに行こうと決めたのだが……

午前中はダニエルヤーギンの『新しい世界の資源地図』を読み進める。研究書というよりは、いろいろとノンフィクションタッチで多岐にわたって書き散らしている感じ。でも著者の資源地図(しかも新たな)の見方も見えてくる。

そして、寮に戻り、演説に向かう前に昼食をとろうと手を洗っていると、寮のテレビの前に人がたくさん集まっている。何かあったのかと思い、映像を見たら、テロップに「安倍元首相、銃撃。散弾銃』と見える。思わず「えっ!」。みんな困惑したリアクション。銃撃というのがまず困惑。昼食のキーマカレーを食べながら、ずっとテレビを見て、演説に行くのは中止。というか今日やることはすべて中止して、報道を追おうと決める。寮からボックスに向かい、テレビ報道とtwitter情報をあさる。そこから数時間、情報をあさる。

そして、M氏がBOXにやってきて、銃撃事件のことについて話す。その衝撃と、原因の推論。そして、安倍晋三の評価についてどうなっていくのかを話す。政治家をどう評価するのか、そして選挙にどう影響するのかを考える。理性的な議論が世の中で起こっていくべきである。

 

取り敢えず、生死の情報がまだなので、映画を見る。ヴィムベンダース監督のセバスチャンサルガドについてのドキュメンタリー『セバスチャンサルガド 地球へのラブレター』を見る。東京写真美術館でのメメントモリ展に行ったときに、セバスチャンサルガドの写真は衝撃的だった。映画でも彼の作品集を追って行って、写真もふんだんにあって、その美しさはすごかった。写真集が欲しくなった。高いけどいつか買いたい。

 

映画を見終わって、twitterを見たら、死亡とのニュース。とても残念。悲しさがある。銃撃時の色々な映像を見る。衝撃的だ。その後、何も手につかずやる気が起きない。

 

歴史に必ず残るであろう日だった。まだまだやれることもあっただろうし、後世の歴史家のためにも、オーラルヒストリーや自伝を残してほしかった。残念。

本 『新疆ウイグル自治区』 7/7

世界的に政治問題、人権問題と化している新疆ウイグル自治区をめぐる問題。中国共産党に組み込まれてからの歴史を中心に著したのが本書。

中国共産党は紀元前60年に新疆が中国版図に組み込まれたとするが、その後に様々な勢力の栄枯盛衰があった。それを無視して中国が直線的に版図として新疆を組み込んでいて、紀元前から中国のものであるという歴史認識は、幻想であろう。

清の時代18世紀中葉に乾隆帝の攻勢によって東トルキスタンが清の版図に入る。その後もムスリムによる反乱やさまざまな抵抗がある。辛亥革命後、民族自決ナショナリズムの時代である。ロシア革命も起こる。ウイグルという民族名称もこの時期もたらされた。ソ連で作られた名称がウイグルとして使われるようになった。このことからも、その後も続くソ連ロシアとウイグルのつながりを物語っている。

数ヶ月間ではあるが、「東トルキスタンイスラーム共和国」ができたりする。

国民党と共産党との対立の中で、満州出身の軍人・盛世才が新疆の実権を握る。この人が面白くて、ソ連、国民党、共産党にそれぞれ鞍替えしながら、内戦期を処世していく。ソ連、国民党、共産党というパワーの盛衰を見ながら機会主義的に、それぞれに擦り寄ったり離れたりする。小国の政治といった感じだ。漢人に対する反発としてソ連を使って漢人支配に対抗しようとする東トルキスタン共和国の動きもあった。パワーの中で、目的を達成していくために。しかしながら、国民党とソ連の手打ちによって、東トルキスタンソ連に半ば見捨てられることになってしまう。小国政治も悲劇といったことろか。さらに、共産党の内戦勝利によって共産党に組み込まれることになる。

毛沢東少数民族政策は、時代によって変わるが、少数民族を解放して自治を与えることで、統治の安定を目指すもので、自治重要性は認識されていた。少数民族の党幹部も多く採用された。

筆者は少数民族と民族統治エリートの研究をしているらしいので、共産党の新疆統治のための少数民族のエリートをどう使うのかという視点の記述に筆が立つ。

基本的には、少数民族の取り込みのために一定数の少数民族幹部を採用し、自治を持たせるような政策を行い、また同時に分離主義的運動を抑えるように同化主義的、抑圧的政策を取る。このバランスと振り子のもとで統治が行われている。

しかし異民族支配に対する反発は存在し、60年代大躍進政策による飢饉などによって不満蓄積される。また漢人比べて経済的貧民という不平等構造もある。

鄧小平のころの新疆政策は、不満の噴出に対して比較的穏健に融和的に対処する。しかし、90年代の江沢民以降の対テロや分離主義に対する警戒から、抑圧的政策を進める。さらにソ連解体に中央アジアの国々の独立による影響を警戒した。

新疆の経済的発展によって不満解消を目指すのが共産党中央の考えであるが、それはウイグルムスリムも感じる不満(子供数の制限、文化的制限)を解消するものではなかったと指摘する。

習近平時代になってからも抑圧的政策は強化される(父・習仲勲ウイグルに融和的政策を支持したことと反対であるのもおもしろい)。世界の新疆政策に対する目も厳しくなり(90、00年代は対テロ戦の文脈で欧米も無視してきた。)、批判の的となっている。

そして最後には、筆者の意見として、新疆政策を「ジェノサイド」と形容することへの違和感を示している。抑圧的政策にはさまざまなものがあり一括りにはできないこと、集団(民族)の破壊は意図していない(民族の改造を意図している)ことを論拠とする。

最後に、「反発したり抗議したりすることは許されない。ましてや独立を企んだりしてはならない。ただひたすらに中華民族の一員として、二等市民扱いを受けても、中国共産党の政策にただただ感謝して生きていかなければならない。そして政権側は、選別された現地ムスリムには社会的上昇の道を与える。そこに飛びつく人も出てくる。あらがえない同化の流れに押し流されるように、人々は生きていくほかない。「ジェノサイド」という言葉では表しきれない、生の苦しみがそこにあるのではないだろうか。」としめる。

この一文にすべてが詰まっている。そうすると、この一文のほとんどの部分が他の少数民族であれ、さらには漢族にだって当てはまるように思う。中国共産党という支配についてまわる問題なのだ。

映画 「哭悲」 7/7

「哭悲」(ロブジャバス)

グログロ映画で話題になってみたいなので、ちょうどアップリンクでやってるのを知って見に行った。

冒頭、彼氏彼女のぬるいイチャイチャシーンが絶妙に良いぬるさ加減。あえてぬるくしてるんかな。

そして近所のメニューがめっちゃしょぼそうな朝食屋で事が起こる。なぞの婆さんの体液が滲み出だ顔面はなかなかの気持悪さ。初めから狂犬と化したウイルス患者がめっちゃいる。初めから飛ばす。

そして彼女の方に画面が変わって、帰宅の電車でのマサカーが起こる。なぞにみんな感染していって電車の中が大パニック。感染が早すぎて、血も多すぎて、笑っちゃうが、こんくらいの方が面白い。そして、電車の中で彼女に絡んできたキモめのおっさんも感染して、敵キャラとして彼女をこのあと追い詰めてくる。あのキモめのおっさんもかなり可哀想であるので、彼女を追い詰めていく様子を若干応援してしまう。

おっさんの渡辺直美似に姉ちゃんのえぐられた目の窪みにチンコを挿入するシーンは、おいおいとなった。そして最後には彼女に消化器の底で顔面を粉々にされていたので、おっさんも成仏できたかな?

最後に迎えに来た彼氏もいつのまにか感染してて理性がなくなっている。ここまで彼女を助けにやってきたの事実だし、彼の奥底では彼女のことを思ってる。しかし、彼が言える事は、「君の顔をグチャグチャにしたい。」だけ。どうせならどっちも感染して理性を失ったままフリーセックスをするゾンビになってもいいなと思ったが、彼女は逃げ出す。助けにきた政府ヘリから無情にもゾンビと思われアッサリと射殺される(というか画面に写ってないから、射殺されたんだろうなということしか分からないアッサリ感)。


ハッキリ言って、おっさんの顔面を粉々にするシーン以外はそんな興奮しなかった。でも最後の彼氏の言葉「ぐちゃぐちゃにしたい」はよかった。