日記 7/8

7月8日金曜日

 

目覚めて、携帯をいじりながらに選挙戦もあと2日なので、今日の演説情報を調べる。今日、安倍晋三が京都に午後来るということで、それに行こうと決めたのだが……

午前中はダニエルヤーギンの『新しい世界の資源地図』を読み進める。研究書というよりは、いろいろとノンフィクションタッチで多岐にわたって書き散らしている感じ。でも著者の資源地図(しかも新たな)の見方も見えてくる。

そして、寮に戻り、演説に向かう前に昼食をとろうと手を洗っていると、寮のテレビの前に人がたくさん集まっている。何かあったのかと思い、映像を見たら、テロップに「安倍元首相、銃撃。散弾銃』と見える。思わず「えっ!」。みんな困惑したリアクション。銃撃というのがまず困惑。昼食のキーマカレーを食べながら、ずっとテレビを見て、演説に行くのは中止。というか今日やることはすべて中止して、報道を追おうと決める。寮からボックスに向かい、テレビ報道とtwitter情報をあさる。そこから数時間、情報をあさる。

そして、M氏がBOXにやってきて、銃撃事件のことについて話す。その衝撃と、原因の推論。そして、安倍晋三の評価についてどうなっていくのかを話す。政治家をどう評価するのか、そして選挙にどう影響するのかを考える。理性的な議論が世の中で起こっていくべきである。

 

取り敢えず、生死の情報がまだなので、映画を見る。ヴィムベンダース監督のセバスチャンサルガドについてのドキュメンタリー『セバスチャンサルガド 地球へのラブレター』を見る。東京写真美術館でのメメントモリ展に行ったときに、セバスチャンサルガドの写真は衝撃的だった。映画でも彼の作品集を追って行って、写真もふんだんにあって、その美しさはすごかった。写真集が欲しくなった。高いけどいつか買いたい。

 

映画を見終わって、twitterを見たら、死亡とのニュース。とても残念。悲しさがある。銃撃時の色々な映像を見る。衝撃的だ。その後、何も手につかずやる気が起きない。

 

歴史に必ず残るであろう日だった。まだまだやれることもあっただろうし、後世の歴史家のためにも、オーラルヒストリーや自伝を残してほしかった。残念。