映画 「戦争と女の顔」 7/24

「戦争と女の顔」 7/24

WW2に従軍したと言っている(戦争のシーンは映らない)女性兵士の話。

異様に背が高い。なぜキャスティングで背を高くしたのかずっと分からなかった。さらに戦後のPTSDの話だけでなく、レズビアンの話にもなっていく。

PTSDという戦後も続く戦争の影。優柔不断な(というほとんどたぶらかしているように見える)恋人の女性の言動。

予想がつかない理解しがたい言動と、情緒。なんなんだこれはと思いつつ、こういうもんもんなんだという納得感。微妙に理解できない距離感がなんとももどかしくもあり、戦争とPTSDの問題を観客に実感させようとしているのかとも思えてくる。

恋人の女性が緑のドレスを試着させてもらって、嬉しくなって回転する場面なんて、まさになんだこれはという場面。今まで軍服しか来てなかった彼女がスカートをはいて楽しそうに笑いが止まらない様子だと思いきや、段々と悲しみ、そして回らないといけないと思っているような恐怖感に移り変わっていく。なんなんだこの演出は...。理解できないけど、それがなんとも深みを与えているし、とても印象に残るシーンになっている。